コラム 相続はお金持ちだけのもの?誰もが当事者になる理由と手続きの基本を分かりやすく解説 | 自由が丘・横浜のアミエル税理士法人">
「相続は財産が多い人だけの問題」
「自分には関係ない」
そう思っている方は少なくありません。
しかし、実際には相続はすべての人に関係する身近な制度です。
相続税がかからない家庭であっても、預貯金の解約や不動産の名義変更、遺産分割協議など、さまざまな手続きが必要になることがあります。
また、事前の準備や家族間での話し合いが不足していると、思わぬ相続トラブルにつながるケースも少なくありません。
この記事では、「相続はお金持ちだけのものではない理由」や、相続が発生した際に必要となる基本的な手続き、円満な相続のために知っておきたいポイントについて、分かりやすく解説します。

結論からいうと、相続は財産の多い、少ないに関係なく、誰もが当事者になる制度です。
人は誰しも亡くなります。
そして、その時点で相続が開始され、民法に基づくさまざまな手続きが必要となります。
つまり、
・財産が多い人
・財産が少ない人
・持ち家がある人
・賃貸住宅に住んでいる人
などに関係なく、相続は誰にでも起こる問題なのです。
相続が発生すると、遺族は短期間のうちに多くの手続きを進めなければなりません。
代表的なものとして、
・死亡届など役所での各種手続き
・年金・健康保険の手続き
・預貯金口座の解約・名義変更
・有価証券の名義変更
・不動産の相続登記
・相続税や準確定申告の確認
・遺産分割協議
などがあります。
さらに、相続放棄や限定承認には期限が設けられているため、早めの対応が重要です。
「うちは財産がほとんどないから、相続でも困ることはない」
このように考えている方もいますが、これは大きな誤解です。
たとえば、
・自宅
・少額の預金
・自動車
・家財道具
だけであっても、誰が取得するのかを決める必要があります。
たとえば、
夫・妻・子ども2人
という家族で夫が亡くなった場合、
・自宅は妻が取得する
・預貯金は妻と子ども2人で分ける
という希望があったとしても、法定相続分とは異なる分け方をする場合には、相続人全員の合意が必要になります。
この話し合いを「遺産分割協議」といいます。
遺産分割協議では、
・誰が
・どの財産を
・どの割合で取得するか
について相続人全員で話し合います。
遺言書がない場合には、
・財産の金額
・財産の種類
に関係なく、法定相続分とは異なる分け方をする際には、原則として遺産分割協議が必要になります。
また、不動産の相続登記や金融機関での相続手続きでは、遺産分割協議の提出を求められるケースも少なくありません。
遺産分割協議では、相続人全員の合意が必要です。
一人でも反対する相続人がいる場合には、原則として遺産分割協議は成立しません。
そのため、
・財産内容を正確に把握する
・相続人を確定する
・感情的な対立を避ける
ことも、円満な相続を実現するためには重要なポイントとなります。
遺産分割協議がまとまらない場合には、
・遺産分割調停
・遺産分割審判
といった家庭裁判所の手続きへ進む可能性があります。
調停では裁判所の調停員を介して話し合いを行い、それでも解決しない場合には審判によって裁判官が分割方法を決定します。
これらの手続きには数か月から1年以上かかることもあり、その間は財産を自由に処分できないケースもあります。
そのため、できる限り相続人同士で円満に話し合いを進めることが望ましいといえるでしょう。
「相続税がかからないから何もしなくてよい」と思われることもありますが、それも誤解です。
実際には、相続税の申告が不要な場合でも、
・預貯金の相続手続き
・不動産の相続登記
・自動車や株式などの名義変更
など、多くの手続きが必要になります。
つまり、相続税と相続手続きは別の問題であり、税金が発生しなくても対応しなければならないケースは数多くあります。
相続は突然始まるため、何も準備をしていないと家族の負担が大きくなります。
たとえば、
・財産の一覧を作成しておく
・遺言書を作成する
・エンディングノートを活用する
・家族で相続について話し合う
といった準備をしておくことで、相続手続きを園円滑に進められる可能性があります。
また、不動産が多い場合や相続人同士の関係が複雑な場合には、司法書士や税理士などの専門家へ早めに相談することも有効です。
Q財産が少なくても遺産分割協議は必要ですか?
はい。遺言書がなく、法定相続分と異なる分け方をする場合は、財産額に関係なく、遺産分割協議が必要となるのが原則です。
Q相続税がかからなければ手続きは不要ですか?
いいえ。相続税申告が不要でも、預貯金の解約や不動産の相続登記など、多くの相続手続きが必要になります。
Q相続で揉めないためにはどうすればよいですか?
生前から財産を整理し、遺言書を作成したり、家族で話し合いをしておいたりすることが、相続トラブルの予防につながります。
・相続はお金持ちだけの問題ではない
・財産の多い・少ないに関係なく相続手続きは発生する
・遺言書がない場合には遺産分割協議が必要になることが多い
・相続人全員の合意がなければ手続きを進められない場合がある
・話し合いがまとまらなければ家庭裁判所での手続きに発展する可能性がある
・生前から準備を進めることで、家族の負担や相続のトラブルを軽減できる
相続は「いつか考えればよい問題」ではなく、誰にでも起こりえる身近な出来事です。相続税がかかるかどうかにかかわらず、多くの手続きや判断が必要になります。
だからこそ、早い段階から相続の基本を理解し、必要に応じて遺言書の作成や財産整理をしておくことがご家族の安心と円満な相続につながるでしょう。
相続で不安やお困りの方は、アミエルの無料相談をご利用ください。